『勉強の哲学』を読んで

スポンサード リンク


 
勉強の哲学 来たるべきバカのために』― 千葉雅也

予想以上に面白かった。
この本の言う「勉強」とは学校のテストで点を取る為の勉強ではなく、「本を読み、思考すること」かと思う。

「学問としての深い勉強のやり方」って感じかな。

 

環境のなかでノっている保守的な「バカ」の段階から、メタに環境を捉え、環境から浮くような「小賢しい」存在になることを経由して、メタな意識をもちつつも、享楽的こだわりに後押しされてダンス的に新たな行為を始める「来たるべきバカ」になる。

 

後半にあるこの一文に本の内容がある程度まとまってる。
ここだけ読んでもたぶん分からんが(笑)

 

読んでいる中で、まさに最近本を読んで思考をしている自分の状態を哲学的に説明されているように感じた。

いつの間にかアイロニーとユーモアを使って思考をする癖がついている自分がいたことに気づいたのが嬉しい。そして、そのどちらも行き過ぎてしまうことがあるという欠点も見えた。

そしてこれを書いている今も、「こういう哲学系の本はプラモを組み立てる作業に似ているのでは?だから好きなのかもしれない」とユーモア的思考をしている自分がいて面白い。

哲学に触れだして何かが変わり始めた。まさに今、この本でいう『キモい状態』かもしれない。

 

哲学書ではなく、「哲学者が書いた一般書」という感じなので、比較的読みやすくもあった。

比較的ね(笑)

やっぱり哲学的な小難しい言い回しとかあって、「簡単に言えばこうだろ」って思う人もいるようだけど、そうやってより複雑に(細かく、明確に)することが思考する上で重要なことになり、読み手への伝わり方にも良い影響があるように思う。

『東大・京大でいま一番読まれている本!』っていう帯は逆にバカっぽくてマイナスな気がするけど、中身は面白いのでオススメです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。