『食糧人類』一気読み



昨日買った『食糧人類』が面白くて一気読みしてしまった。

 

eヤングマガジンで連載中の漫画『食糧人類 Starving Anonymous』の原案の小説です。

 
原案と漫画の方では結構内容が違うようですが、どちらも基本となる設定は『新人類』という人類を超えた存在が現れた世界の物語です。

漫画の方は第一話しか読んでないので、原案小説について書きます。

 

昨日のブログでも書いたんですけど、プロローグが

 ―― 生き物は「 奪われる」ことに敏感だ。しかし「奪う」ことにはあまりに鈍感である。

っていう一文から始まっていて、人類が刺身やてんぷらのように調理されるシーンへと続きます。

ボクらが豚や魚を調理するように、何気ない当たり前の行為として。

 

突如現れた新人類は旧人類(ボクらホモサピエンス)を嫌いなわけではなく、地球を侵略したいわけでもない。

ただただ 大好物 として、食料として旧人類を好んで食べているだけ。

 

なんか物凄い考えさせられません?(笑)

ボクらだって実際あらゆる生き物を美味しいから食べているわけじゃないですか?

人類は知能が高くて、この地球上の支配者、食物連鎖のトップに君臨しているから当然のように他の動物を食べているわけですが、人類より上の生物が出現したら人類が食い物にされてもおかしくないわけですよね。

 

この本の中に学校で飼育してる「ハナコ」って豚を食べるかどうか生徒に考えさせるシーンがあるんですけど、そのシーンが一番印象に残ってます。

「かわいそう」って意見が出て、多数派がその意見に乗るんだけど、

「でも普段豚食べてるじゃん」「弱肉強食は自然の摂理であって、仕方ない」という意見も出る。

そして優等生の女の子の「可愛そうだけど自然の摂理だから、せめて感謝して食べることが重要」という意見。

実際学校で話し合ったらこの意見が出て話し合いが終わりそうですよね。

 

が、

そこで「じゃあ次はハナコの気持ちになって考えてみよう」と言う先生。

そうなるとやっぱり困惑してくるんですよね。

人類は基本的に食べる側であって、食べられる側になることはないから。

自分は豚を食べているけど、やっぱり食べられたくはないと思ってしまう。何とも言えない複雑な心境になりますよね。

 

知能や技術力が劣る家畜の豚が人類に抵抗できないのと同じように、旧人類を超える新人類には全く歯が立ちません。

そんな感じでストーリーが進んでいくんですけど、ネタバレしないように細かくは書きません(笑)

正直、人間が食べられる側になるという設定は面白くて色々と考えさせられるので好きなんですけど、「実際この状況になるとこうはならないんじゃないかなー?」って思うような部分もありました。もっと人間の精神は弱いと思う。

もうちょっとリアルな感じの方が個人的には面白いと思うんですが、それでもパニックホラー小説として面白いです。

 

後半途中から「ラストがどうなるのか読めてきたなーと」思ってたんですが、最後の最後に予想を上回る衝撃があって、読んでてゾッとしました(笑)

このラストを読むために買ってほしいぐらい(笑)

普段小説は読まないんですけど、漫画とは違う小説の面白さってものを叩きつけられた感じ(笑)

Kindleで買ったから本の厚みがわかんないんですけど、文字数もそんなに多くないし、難しくもないのでサクッと読める感じです。

面白くて引き込まれるので、普段本読まない人にもオススメ。

 

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